ワークショップ | 建築の錬金術 シーズン3

建築、映画、文学、アートの手法を融合させ、都市の物語を紡ぎだすワークショップのシーズン3を開講します。これらの分野にご興味のある方なら、年齢国籍問わず、どなたでも参加可能。専門知識や映像含むクリエイティブ・スキルは不要です。引き続き対象地は、歴史・文化を背景に独特の街並風景が残る文京区の本郷菊坂。
シーズン3のテーマは、「編集(すること)」。都市の客観的な情報に加え、写真、ビデオ、音、連想、記憶など主観的・感覚的な素材を集め、推敲、処理し、まとめあげるプロセスをシーズン通じ探求します。異分野の人々が関わることで、新たな発見や視点を得ることのできるユニークなプログラムです。
* English speaker の方も歓迎です。ご自由にお声掛け下さい。
* シーズン2についてはこちら

日時:
【PROCESS 01】1月22日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 02】2月19日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 03】3月26日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 04】4月16日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 05】5月14日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 06】6月11日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 07】7月9日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
【PROCESS 08】11月12日(日)13:00(集合)
*本郷菊坂のまち歩きツアー(地元在住の方のトークあり)の後、ワークショップ会場に移動します。(16:00終了予定)
トーク:大道七海男さん(生まれも育ちも本郷。70年以上もまちの移り変わりを目撃してきたプロダクト・デザイナー)
【PROCESS 09】12月23日(土)14:00 – 16:00(開場13:30)
* ワークショップPROCESSのいつからでもご参加、開始可能です。
* ワークショップは日本語で行いますが、English speakingの方のご参加も歓迎です。英文サイトをご覧下さい。

ワークショップ会場:
日本都市計画家協会事務所内 JSURPプレイス
千代田区神田小川町2丁目10番地 香取ビルアネックス2階 (Map)
電話(当日のみ)03-6273-7491

参加費:
(一般)1000円(リピーター、学生、フリー、および未就業者の方)500円

参加方法:
氏名、所属、連絡先を記入のうえ、事前に メールにてご予約下さい。
* 事前に個人リサーチして頂くことをお勧めしています。可能な方は予約時にお知らせ下さい。
* ご質問も自由にどうぞ。資料を差し上げます。

主催:
シネマティック・アーキテクチャ東京(CAT)
http://cinematicarchitecturetokyo.com

協力:
NPO法人 日本都市計画家協会

Special Thanks to:
Prof. Ron Kenley (L'école nationale supérieure d'architecture de Paris-La Villette - ENSAPLV )
Cinématic Architecture Seoul

[菊坂について]
東京都文京区本郷三丁目を不忍通りから北東へ下り、言問通りへ至る600mの通り。東京大学が近くにあることから、多くの文人(谷崎潤一郎、正岡子規、宮沢賢治、樋口一葉)が暮し創作し(「注文の多い料理店」)、作品に描かれた(「三四郎」、「それから」など)。また建築家・磯崎新も居を構えていた。同地は映画の舞台(溝口健二監督「折鶴お千」(1935)、成瀬巳喜男監督「晩菊」(1954)、森田芳光監督「それから」(1985))にもなっている。
その特異な地形や歴史、界隈の趣を、中沢新一(「アースダイバー」)や司馬遼太郎(「街道を行く」)も書き記している。
江戸時代から谷底のようなその地には多く金魚屋が店を開き(現存するのは1軒のみ)、小さな木陰や盆栽が常に人々と共にあった。東京の中心部に位置しながら今でも残る木造住宅郡に、この街を訪れる人たちは驚くことだろう。ただし、近年、この地も都市開発の波にのまれ、これら貴重な建造物は次々取り壊され、記憶をどう残すかが課題となっている。

参考: 文京区文学散歩(1) 本郷~菊坂界隈

[ワークショップ | 建築の錬金術 シーズン3 について]
「錬金術」とは、都市がまだ無限に広がり謎めいていたころ、建築家や都市計画家たちが描いた理想や可能性が確かにあり、彼らは都市の錬金術師的な役割を担っていた。そこから学ぶことで、新たな理想が見えて来ないだろうか、ということ、また、ワークショップで採用する手法の、あるメディアを異なるものに「変換すること」に由来しています。
 (都市計画を含む)建築と映画という異分野をクロスさせ、新たな表現方法を見出し都市に還元する実験的試みです。シーズン1および2がご好評につき、現在、シーズン3まで継続しています。