film・architecture・art → 謎<リアル>を作る試み
既成の劇映画の要素から形態を導き出す実験的ワークショップ。目に見えるスクリーン上の映像<リアル>と謎・<アート>の曖昧な境界を行き来しながら実作を導き出す試み。採り上げた作品は『リミッツ・オブ・コントロール』(ジム・ジャームッシュ監督)。
建築、アートに関わる大学生、社会人が参加し、建築的に構成が明確であり、背景に様々な暗喩、引用、意味の潜む本作を‘敷地’に見立て、CATスタッフのサポートのもと各自作品を制作した。最終日には、劇中から喚起された、コミュニケーションの喪失や空間境界の意味についての提起、迷路的なイメージを光で再現する作品、タレルや谷崎潤一郎の「陰影礼賛」をめぐる空間インスタレーション作品などのプレゼンテーション、およびディスカションがあった。